遮熱施工トップヒートバリアについて
1.輻射熱をカットするとどうして涼しくなるのですか?
建物を通過する熱量の約75パーセントは輻射熱と言われています。即ち、この輻射熱を阻止することが省エネルギーには重要なのです。
真夏、日当たりの場所は猛烈に暑いのに、日陰に入ると涼しいのは、太陽からの輻射熱をカットしているからです。気温は同じですが、建物や木が輻射熱をカットしてくれるので涼しく感じます。このトップヒートバリアーは輻射熱を98%反射し超日陰を作ります。室内で涼しく過ごせますので、熱中症にも効果的です。
2.日本における主な省エネ材にはどのようなものがありますか?
代表的なものが断熱材で、ガラス繊維、ウレタンの断熱がよく使われています。
しかし、これらは90%以上の熱を吸収してしまい、吸収された熱は暖かい方から冷たい方に移動しますのでやがて室内に侵入してしまいます。冬はこの逆で、室内の熱が外に逃げてしまします。断熱材で防げるのは、6~7%程度しかありません。
また、輻射熱を阻止することが、繊維系断熱材が約5~10パーセントに対して、遮熱材は98パーセントを阻止することができますので、これを見ても大きな差があります 、
3.「遮熱塗料」と「遮熱材」の大きな違いは?
以下の表のような違いがあります。
項目 | 遮熱塗料 | トップヒートバリアー (遮熱シート) |
---|---|---|
反射率 | 60~80%前後 | 98% |
反射領域 | 可視光線以上の波長 | 紫外線以上の波長で範囲が広い |
耐久性 | 5年~10年(塗り直しを要す) | 半永久 |
反射面 | 一面 | 2面(両面) |
風・塩・酸性雨の害 | 受けやすい | 内部取付の為、影響なし |
ホコリの影響 | 受けやすい | 内部取付の為無し |
冬場の効果 | 効果低い | 夏場と同程度の効果あり |
施工面 | 屋根・壁・ガラス | 屋根裏・壁・床 |
費用対効果 | 低い | 高い |
4.遮熱施工後はエアコンは殆ど不要といっていますが、本当ですか?
輻射熱が体に当たらないと体自体が熱せられないので暑さを感じません。たとえ室温が30℃なっても体温36.5℃より低いので暑さを感じません。外出して帰ったら非常に暑かったなどの時は、エアコンをかければあっという間に室内が涼しくなります。
5.冬場はどうなりますか?
冬と夏では、建物を出入りする熱流の方向が変わるだけで、遮熱材自体の性能は同様の効果を発揮します。勿論、建物を出入りする熱の量や質は夏と冬では変わりますで、同等の効果とは言えませんが同様の効果を発揮します。
絶対温度の0度は、-273℃で、それ以上は全て熱エネルギーを持っていると考えれば良いのです。トップヒートバリアは、外側からくる冷気は98%外側に反射させてしまいますし、室内の輻射熱は室内側に98%反射させます。従いまして、わずかな熱源があれば室内は温かくなるということです。
6.屋根の下側に施工と天井裏施工どちらが良いのですか?
室内に入る熱量は余り変わらないので、どちらでも問題はありません。ただ、屋根の下側に遮熱施工すると小屋裏の空間を室内と同様にしますから、建物空間を有効に利用できます。その代わり、施工面積が若干増加しますから、初期の工事費用は増えることになります。新築は勿論既築の建物の天井裏遮熱を薦めております。
7.既設の建物で天井裏だけやっても効果がありますか?
場、外部から建物内に侵入する熱量の80パーセント以上は屋根からと言われて下ります。従って、屋根面や天井裏をやるのが最も効果的です。
8.床下も効果ありますか?
熱は温かい方から冷たい方に移動します。床下は外気と同じくらい冷えるので、床下に熱が逃げてしまいます。下側に行く熱を遮断すると、電気使用量が抜群に減少します。
1階が駐車場の2階やコンクリート床の事務所等は、冬場は床が寒くて暖房をした上に更に一人ひとり机の下に電気ヒーターをつけている所もある様です。こんな場合は、床カーペットの下に引くだけでヒーターも不要な程暖かくなります。コンクリート床の場合は、0.2ミリの遮熱材の上に通気性のある人工芝やカーペット等を敷いて使っていただいております。
9.耐久性はどの位ですか?
鉄製の個所やコンクリートなどに使用する場合、表面を保護被膜した遮熱材を使用しますので、電蝕や腐食作用には全く問題なく使用できます。 従って、室内で使用されている状況では半永久的にご使用頂けます。又、最も悪条件の屋外での暴露試験は10年以上になりますが、表面の変化はありません。
10.遮熱材の性能は?
断熱材や遮熱材が、それ自体で壁や屋根材になる訳ではありません。必ず、壁の中や天井裏等外壁材と内壁材の間に施工されます。ですから、その素材自体の測定値でなく、実際に使用する状況に近い性能が重要と考えられます。又、遮熱材の性能は反射率と言われますが、反射率は遮熱材表面の輻射熱に対するもので、伝導熱等他の要因は考慮されていませんので断熱性を示す本来の性能ではありません。私共は、屋根や壁の中に実際に遮熱材を施工し測定した“熱還流抵抗値”を基本にしております。これは、JIS規定に基づき、産業技術センターにて測定して頂いております。
11.他社の遮熱材とどう違うのですか?
日本遮熱のTHB-X(万能型)、FX(不燃認定品)は、世界で唯一、どこにでも貼れる製品です。
現在、他社製品は全て表面がアルミ(蒸箔または高純度)のままの為、外気に触れる事で水分・酸・アルカリ・高温多湿に弱く、異種金属と接触すると電蝕により電気を発生して、腐食が進む恐れがあり、木造以外に使用することは問題がありますので、長期的には遮熱率が低下もしくは効果0になる恐れがあります。
しかし上記THB製品は両面とも特殊被膜をしている為、アルミが空気や他の成分に触れる事がないので どこに直貼りしても何ら問題がありません。
このためTHB遮熱材はどんな対象物にも貼れるという画期的な製品として注目されるようになりました。
12.施工は簡単ですか?
実際の施工はそれほど難しいのではありません。しかし、最も重要なのは“どんな所にどんな方法”で施工するかです。これを間違えると、全く遮熱材本来の性能が発揮できない場合があります。私共は、あらゆる建物、設備等に対応出来る様に数十パターンのマニュアルを作り、間違いない施工を目指しております。
13.遮熱材は結露対策にもなるとか?
金属は結露すると言われておりますが、逆に遮熱材は結露対策として使用する場合が非常に多いのです。例えば、スーパー等では室内が冷蔵庫で非常に寒く、逆に天井裏は非常に暑いと言うのが一般的です。この様な場合、天井材に結露が生じ時にはカビが生えているケースもありますが、遮熱材施工により完璧に解消することができます。
また、ご家庭においても、室内で対流が起こりにくくなるため、結露の発生を抑えることが出来、床面温度が5℃も上がって暖かい冬を過ごすことが出来ます。
14食品の保存効果も大きくなるとか?
食品は、人間同様輻射熱により食品内部の温度上昇があると考えられます。従って、輻射熱をカットすることは食品の劣化防止に繋がります。遮熱材で葉物野菜を包みますと、2倍の保存期間とする事が確認出来ます。